お人形さんやフィギュア同様に、ラブドール(ダッチワイフ)も人の手や工場で製造されています。
ラブドールはどのようにして作られているのか?オリエント工業さんの製造工程を基にお伝えします。
ラブドールの製造工程!
製造の流れは主に、
スケルトン(骨格部分)を作る
↓
原型を作る
↓
金型とスケルトン(骨格部分)を組み合わせる
↓
材料(シリコンやTPE)を流し込む
↓
熱をかけた後、冷やす(冷却)
↓
バリを取る・綺麗にする
↓
メイクをする
このようになります。
スケルトン(骨格部分)を作る
ラブドールには、人間と同じように骨格が存在し、この骨格(スケルトン)も製造工程によって作られています。
関節の数は人間とほぼ同じくらいで、素材は手の指を曲げることが出来るようにステンレス製で出来ていて、ネジの締め具合などで、関節の可動域を決めます。
ラブドールの骨格はただの棒ではありません。
この骨格にあたる部分も、1から作ろうと思うと、1日かかります。
ただ、スケルトン部分はラブドールの身長ごとに作り置きしていることでほとんどで、お客さんが注文する前にすでに用意されています。
原型を作る
ウレタンを流し込みます。
この素材も、空気を含むことによって、重さを軽減したり、触った時の肉感が出るように工夫されています。
金型とスケルトン(骨格部分)を組み合わせる
肉部分に包まれているスケルトンを、金型に組み合わせます。
金型は事前に用意されているものを使いますが、この金型は基本的に実際の女性から型取りしているものを使用しています。
昔はフィギュアや人形と同じように、造形師(原型師)によって型が作られていましたが、今では「もっとリアルなものをくれ!」とよりリアリティを求めるユーザーも増え、実際の女性から型取りすることが多くなったようですね。
ラブドールの型取りは一般のスタイルが良い女性が選ばれます。
選ばれた女性に裸になってもらい、身体にシリコンを塗ったあとに石膏が入ったバンテージを巻きます。
バンテージに水をかけ、固めたら型取り完了です。
一般女性の型取り工程はプライバシーの関係で観ることは出来ませんが、公開OKの丸の内OLレイナさんや、その他AV女優の方々もいらっしゃいます。
なんと、その型取りには1年半以上かかることもあるようです。
引用元:https://youtu.be/jFNvFZ99BJc
材料(シリコンやTPE)を流し込み、熱し、冷やし、乾燥させる
シリコンやTPEをゆっくりと流し込み、素材を流し込んだ後は、別室で48時間を加熱して、固め、冷やします。
型から完全に外し、バリを取る・綺麗にする。
金型を開いた後は、バリ(かえり)というギザギザや出っ張り部分を除去します。
ラブドールやゴム・プラスチック製品を製造すると必ずバリが発生するので、職人の手によって「バリ取り」されます。
ラブドールはバリ取りの他にも、ベビーパウダーを塗ってゴミがつかないようにし、肌をすべすべにする作業もあります。
シリコンやTPEは基本的にブリードでベタベタしていますが、ベビーパウダーを塗ってあげることでゴミが付着しずらくなります。
そしてシリコン・TPEと金型がくっついているので、職人の手で剥がされます。
そのあと、乾燥室で塗装と乾燥を繰り返します。
メイクをする
メイク職人に顔をメイクしてもらいます。
唇などはエアブラシで塗装され、目玉・歯・まつ毛などのパーツを入れ込みます。
職人は特殊メイク専門学校出身の方や、美術系の大学出身の方など元々そっちの道に行かれた方ばかりです。基本的に、学生課に行ったらラブドール系のメイク求人があり、この業界に入るという流れのようです。
だから最近のラブドールはレベルが高いんですね。
ラブドールのヘッドは基本的に、3日で3~4個しか作れません。
引用元:https://youtu.be/vzKvzxT1EDk
月に作れるのは30~40体!
どのようなクオリティのラブドールを製造するかにもよりますが、月にラブドールを製造できる数はおよそ30~40体です。
1体のラブドールを製造するにしても1体につき約1ヶ月かかるので、相当な時間が必要です。
ただ、TPE素材のドールはその限りではなく、約2週間くらいで出来るものや、即納可能なドールも存在します。
まとめ
以上がラブドールの製造工程(過程)や製造期間でした。
上記のことでいかにメーカーや職人さんたちの手で、どのようなこだわりを持って製造されているのか?理解していただけたかと思います。
しかも、殆どの職人さんが10年~20年以上もこの道を続けておられる大ベテランさんばかり。
ラブドールの製造は時間がかかりますが、丹精を込めて作られていると思うと、長いとは感じませんね。
もし出来るだけ早く欲しい方は、TPE素材のラブドールや、即納品を選びましょう。