ラブドールにはシリコン製とTPE製があるのはみなさんご存知かと思われます。
TPE(熱可塑性エラストマー)はシリコン製よりも柔らかく、安価ですが、「シリコン製よりも脆くて劣化しやすいんじゃない?」「シリコン製と違って皮膚の部分が裂けたり剥がれたりしない?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、TPE製の脆さや耐久性、劣化を防ぐ方法についてお伝えします。
TPE素材は油に弱い
TPEは、シリコンと比べると、耐油性が低いです。
耐油性とは油に対しての劣化を防ぐ強さのことですが、ラブドールに使用されるTPEは耐油性が低いです。
耐油性が低いと言う事は、オイルやサラダ油などの油脂類に接触すると色が変わったり染み込んだり、性質が変化してすぐに劣化してしまいます。
ローションは、乳液や化粧水、アルコールでできているので、TPEラブドールに塗っても問題ありませんが、ボディオイルは油分を含んでいるので、塗ってしまうと劣化します。
なので、オイル系は避けて、塗るにしてもローションにしましょう。
TPE素材は熱に弱い
この記事でもお伝えしていますが、TPE素材は熱に弱いです。
大体、60℃〜90℃くらいの熱で素材が変化してしまうので、熱湯風呂や太陽光、温めるためのこたつやストーブ、暖炉のそばに長時間置くのは避けましょう。
また、60℃〜90℃と言った高温でなくても、暑い真夏などの時期に部屋に長時間放置していると、TPEからブリードという油が出てラブドールの劣化が早まります。
ブリードが出続けると、伸縮性がどんどん低くなり、最終的には乾燥して裂けてしまったり、ヒビ割れの原因になります。
そうならないためにも、ベビーパウダーを塗ったり冷房をかけてあげましょう。
特に真夏に車内放置などは危険です。
人間でも真夏は冷房なしでは熱中症でポックリいきそうになるのでラブドールも当然ですね。
TPE素材は色移りしやすい
普通にしていたら色移りはしませんが、何か色の移りそうなもののそばに置いてたら、青黒い染みができたりするので、なるべく衣類を着せたままにせず、裸の状態にしてあげましょう。
ちなみに私のラブドールもTPE製なのですが、長時間同じところに置いてたら僅かですが色移りしました。
TPE素材はカビに弱い
これはカビに弱いと言うより、シリコン同様、ラブドールはカビが生えてしまうことがあります。
カビの発生原因は主に栄養、水分、温度、酸素となるのでラブドールに食べカスをこぼしたままにしたり、湿度が高い部屋に放置したりしていると、カビが生えてしまう恐れがあります。
食べカスをこぼしたりしなければカビは生えにくいですが、こまめに収納するか、ベビーパウダーを塗ってあげる事でカビを防ぐことができます。
カビは色移りと違ってかなり取りづらいので、梅雨などの湿度が高い時期はできるだけ放置は避けたいですね。
丁寧に扱えば防げる
上記がTPEの弱点ですが、
•熱を避けて真夏はなるべく冷房を入れてあげる
•放置する際は裸にして収納してあげる
•ベビーパウダーを塗ってあげる
これらを意識すれば、TPE製ラブドールの劣化を防ぐことができ、いつまでも可愛くいてくれます。
ちなみに私もTPE製のラブドールを数年所持していますが、肌部分が裂けたり硬くなることもなく、ピンピンしています。
まとめ
以上がTPEの脆さや耐久性、劣化対策でした。
TPEはシリコンより安い分、熱で変形したり、ブリードがたくさんでて仕舞いには乾燥してヒビ割れる恐れもありますが、気を使ってあげることで何年も可愛くいてくれます。
人間や物と同じで放置していると劣化してしまうので、定期的にメンテナンスしてあげるといいですね。